※ 本ブログ記事は過去(2018年3月26日)に配信したメルマガを掲載したものです。


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では、今日は皆さんに

「現金売上の計上もれと重加算税」を解説します。


このメルマガは約1年前に書いた内容と同じものですが、

春は税務調査が活発に行なわれる時期でもありますので、

リライトして配信致します。


皆さんの会社に税務調査があり、

「現金売上の計上もれ」の指摘を受けたとします。


この場合、税務調査官は

〇 売上の計上もれ

〇 重加算税

〇 役員賞与(場合によっては)

と指摘してくることが多いでしょう。


その現金売上がイベントなどでの売上だった場合、

もれた売上分の現金が封筒などで別管理されている場合もあれば、

どうなったか分からない場合もあるでしょう。


このような場合、本当に重加算税は課されるのでしょうか? 


たとえば、下記のような状況だったとしましょう。


○ 入金帳に売上の記録はあり、売上として認識はされている。

→ 特に、現場での現金売上が漏れやすい。

→ イベントを行なった場合などの現金売上も漏れやすい。


○ この売上が総勘定元帳には記録されていない。

→ 結果として、売上計上もれになっている。


このような状況が皆さんの会社で起きた場合、

税務調査官は「売上除外なので、重加算税」と

言ってくる可能性が高いでしょう。


しかし、このような場合でも重加算税はかからないのです。


国税不服審判所の裁決(平成17年1月11日)をみてみましょう。


<前提条件>

〇 窓口でもらった現金は社員が入金帳に記載(金額は50万円)

〇 【処理ミス】により、この売上を総勘定元帳に記載することを忘れた

〇 現時点で50万円は【行方不明】

→ 納税者は「使ってしまったかもしれない」と調査官に回答

〇 国税は重加算税を課した


この前提の下、国税不服審判所は

〇 売上計上もれは事務処理のミスである

〇 納税者が【積極的に】売上を除外したと認定できる事実もない

〇 隠ぺい、仮装ではないので、重加算税ではない

とし、納税者の主張を認めたのです。


今までも何度もお伝えしてきましたが、

重加算税を課すためには「隠ぺい」、「仮装」という事実が必要で、

この立証責任は国税側にあります。


よく考えれば当たり前だのクラッカーなのですが(古、笑)、

皆さんが売上を除外しようとする場合、

わざわざ入金帳などに記録し、保存しておきますか?


もちろん、何も記録せず、または、二重帳簿を作成し、

売上を除外する行為は隠ぺいになりますが、これとは意味が違うのです。


しかし、税務調査官は「単なる売上計上もれ」にも関わらず、

「重加算税です」と言ってくることが【よく】あります。


また、税理士も安易にこれを認めているケースも【多い】です。


しかし、それは「根本的に理屈が間違っている」のです。


「単なる売上の計上もれ」は重加算税の対象にならないのです。


 これが隠ぺい、仮装ならば重加算税の対象になりますが、

「ミス」であれば、過少申告加算税の対象にしかならないのです。


いかがでしょうか?


この話は私が主催している「税務相互相談会」で、

ある税理士が質問したた内容で、私がこの裁決をお伝えしたところ、

「あっさり」と重加算税が引っ込んだものです。


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また、国税OB税理士から聞いたことがあるのですが、

「【とりあえず】重加算税と言ってみる」ということもあるようです。


「これを認めてくれたら、ラッキー」という訳です。


しかし、あくまでも重加算税が課されるのは

「隠ぺい」または「仮装」がある場合のみなのです。


よく考えてください。


現金売上の計上もれを指摘されたということは
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その売上を記録した明細、補助簿などが残っているということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

これを検証された結果、一部の売上が計上されていないことが
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発見されたということです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これは上記の裁決事例と同じ状況なのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

だから、皆さんの会社の会社で同様の指摘がされたら、

上記裁決をベースに「適正に」反論してください。


もし、重加算税が課されれば、

皆さんの会社は国税内部のシステム(KSK※)に

「第3グループに属する法人」として登録されます。


※ 国税総合管理システムだから、KSK


ここに登録された法人は国税の内部資料で「過去の調査事績

及び資料情報等から不正計算が想定され、特に注視する必要がある法人」

と記載されています。


だから、皆さんの会社には

短期的に次回の税務調査がある可能性が高くなるのです。


いかがでしょうか?


国税庁発表の統計資料によれば、

法人に税務調査があった場合、

5社に1社が重加算税の対象になっています。


しかし、よく考えてみてください。


皆さんの周りの会社や社長を思い浮かべた場合、

5社に1社もの会社において、

〇 売上を除外している

〇 架空人件費、架空経費を計上している

〇 社長がキックバックをもらっている

などの、隠ぺいや仮装が行なわれているでしょうか?


そんなに多くの会社で起きているとは「到底」思えません。


しかし、結果としては、

5社に1社が重加算税の対象になっているのです。


これは税理士が「適正に」反論できていない証拠なのです。


皆さんの会社はそうならないようにして頂ければと思います。

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■編集後記


桜が満開になりましたね~。


昔は花見をやったこともありますが、寒い・・・(笑)。


ある意味、あれが耐えられないですね・・・。


花見は昼間にやるのがいいと思いますが、

時期が読めないですね。


以前に、桜の季節に合わせて京都に出張し、

お客様と一緒に花見をしたこともありますが、

京都の桜も良かったですね~。


ホテルの予約がかなり厳しかったですが・・・。

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